2008年11月28日金曜日

鼻呼吸

通常、誰もが必ずしていること。
呼吸です。

その呼吸ですが、鼻でしていますか?口でしていますか?

英国系製薬企業グラクソ・スミスクライン社の「鼻呼吸に関する意識調査」によると、

「鼻呼吸する人に比べて口呼吸をしている人は集中力の持続時間が短く、精神的にイライラしがちで、しかも肌荒れしやすい」という結果が出ています。

生き物にとって自然な呼吸とは、口呼吸ではなく鼻呼吸です。

口で呼吸をすると、ウイルスや細菌を含んだままの空気をそのまま肺に送り込むことになってしまいます。また、ノドに負担をかけたり、口の中が乾燥して唾液の分泌が追いつかず、唾液で流されるはずの細菌が口腔内に残り、口臭や歯の病気を引き起こすこともあります。

当クリニックでは、鼻疾患のある方(鼻炎など)は、矯正治療と並行して、鼻の治療をお薦めしています。鼻の病気と歯並びは関係ないようで、実は大きな関連があります。

歯並びは歯の内側の筋肉(舌など)と歯の外側の筋肉(唇や頬など)とのバランスで決まってきます。鼻が悪いと当然、口で呼吸をします。つまり、口を開けている時間が長くなるわけです。歯の外側の筋肉が緩むことで、歯の内側と外側のバランスが崩れ、歯は外の方へ、外の方へと移動するわけです。

上顎前突(出っ歯)や開咬(前歯が開いている)などは、口呼吸が原因であることが少なくありません。普段、口を開けている癖のある人も同様な歯並びになりがちです。この場合は少しでも意識して、口を閉じることが解決策になります。

何気なくしている“呼吸”ですが、集中力や肌荒れ、風邪や口臭、そして歯並びに至るまで、密接に関係しています。健康的な生活のためにも、正しい呼吸をマスターしてください。


おまけ:温かいアップルパイに冷たいアイスクリーム。
このミスマッチって絶妙ですよね。