2008年7月4日金曜日

コンビニの深夜営業

某コンビニに張り紙が。
「〇月〇日、当店は深夜、店内の明かりを消します。営業は通常通りおこないます。」

んん?

真っ暗なコンビニでお買い物?
新しいアトラクションか何かですか?


いえいえ、もちろん地球温暖化対策。
コンビニの深夜営業自粛の方針が高まっておりますが、これってどうなんでしょうか?

①深夜営業自粛がCO2削減にあまり効果がない。
②売上げが2割程度減少する点。
③防犯面でマイナスという点。

まず①。7時から23時の営業に短縮しても4%しか削減されないんですよ。4%を大きいと考えるかどうかは、それぞれですが。深夜営業を中止しても冷蔵庫などは止められないわけですしね。
次に②の点。2割の減少は甚大で、「従来のビジネスモデルが成り立たなくなる」とのこと。
そして③の点。深夜、不審者がらみでコンビニに駆け込み、助けを求める女性は年1万3000件以上あり、徘徊老人の救助や子供の避難なども入れると3万〜4万件にのぼるそうですよ。

僕はそれほどコンビニの利用は多くないですし、深夜に行くこともそれほどありませんが、この政策は「NO」です。費用対効果が悪すぎます。もっと他にやれる効率の良い政策が絶対にあるはずです。コンビニは生活の一部になっている感すらあり、ライフスタイル自体を変えないと、これは受け入れられないでしょう。

日本全体のCO2排出量が最も多いのは工場部門で39%、続いて運輸関連21%、商業20%です。その商業の中でコンビニが占めるのはわずか1%。深夜営業をやめても全体からすれば0コンマいくつの削減にしかならないそうです。工場を規制するほうがどれだけ効率がいいか。。。

裏話をすれば、エコ、エコと騒ぎ立て、環境問題を大テーマに掲げる洞爺湖サミットを前に、削減策を政府が打ち出したいだけらしいです。福田政権のメンツのためだけに、全国に4万店以上といわれるコンビニを規制し、環境問題に取り組むニッポンを世界にアピール!といきたいみたいですね。


まあ、「エコ」というより「エゴ」ですか。。。ははは。。。