2009年5月14日木曜日

歯磨きとインフルエンザ

数ヶ月前のNHKの「ためしてガッテン」での放送内容。



歯磨きや舌磨きをきちんとすると、インフルエンザの発症率が1/10になるという内容だったそうです。これに関して、放送後に様々な反響や、批判があったそうです。批判の内容は、その1/10にきちんとした化学的な根拠に乏しい、ということらしいです。



私はこの放送は見ておりませんので、化学的根拠とか、そのデータの取り方の正当性に関しては分かりませんが、「歯磨きでインフルエンザが減少する」事は間違いないと思います。



歯磨きとインフルエンザなんて関係ないじゃん、と思わないでください。



ウィルスは鼻もしくは口から入ってきます。鼻の粘膜は元々ウィルスが着きにくい構図になっています。鼻毛なんかも、ウィルスが入りにくくするフィルターの役割を果たしています。



それと違って口はダイレクトに入ってきます。

口の中を汚くしていると、入ってきたウィルスがくっつきやすくなってしまいます。そうすると、ウィルスは細胞の中に入ってきてしまいます。歯を磨く(口の中を清潔にしておくこと)でウィルスの付着を抑えることが出来ます。つまりインフルエンザの予防につながるのです。



インフルエンザだけではありません。肺炎予防には口腔内を清潔に保つことが重要です。その証拠に、たとえ歯がなくても、病院や老人の施設などでは1日3回のブラッシングをしているところが多いのです。肺炎予防です。



ブラッシングだけではありません。舌磨きも有効ですし、洗口剤も有効です。また、口呼吸ではなく鼻で呼吸することも大切です。



口呼吸はウィルスを取り込むだけでなく、歯並びも悪くします。

口で呼吸しているということは、口が開いているているということです。歯並びは舌と唇や頬の筋肉のバランスが関係します。口が開いていると、筋肉のバランスが崩れ、歯並びは悪くなります。



歯磨きでインフルエンザが減る。口呼吸で歯並びが悪くなる。

どちらも本当の話です。

意外なところに影響が出る、人間の体は不思議なものです。