2009年8月21日金曜日

速けりゃ良いのか?

昔、受験の時に
「最後まであきらめないで、時間が余ったら時間のある限り、何度でも問題を読み直しなさい」と教わりました。

野球では「野球は9回2アウトから」という格言があるように、「最後まであきらめない」というスポーツマンシップが美しいとされております。

ウサギとカメの童話では、足の速いウサギさんは、途中で手を抜いて、結局カメさんに負けてしまいました。

スポーツにおいてはもちろん、何事においても「最後まで全力で頑張る」ことは美しいことです。


それなのに。
そうです、あなた。ウサイン・ボルトさん。


世界陸上を観ていらっしゃいますでしょうか。
深夜にも関わらず、織田裕二さんの熱さにつられて、つい夜更かしをしてしまいますが、その100M、200Mを圧倒的速さで優勝したウサイン・ボルトの手の抜きっぷり(足?)が、まぁ~、ひどい。

予選だから突破できればいいんでしょ?という考えなんでしょうけれど、10秒程度のカケッコで、本気で走っているのは、2~3秒じゃないでしょうか。実質、数歩ですよ、数歩!あとは、まさにジョギング。そこまで手を抜くか、と呆れるほどの手の抜きっぷり。

マラソンや長距離レースなんかは、当然、予選なんかないわけですよね。それは疲労が残っちゃうから。数日間でマラソン何本も走れないですからね。

100Mや200Mのたった10秒や20秒のレースでも、予選で本気を出しちゃうと、決勝に響くんですか?そんなに、スプリンターは体力ないんですか。

高い入場料を払って、予選しか観に来られないお客さんもいるわけですし、自分の速さを、「手を抜いてますよ」という走りで誇示しているならば、何か違う気がするのです。スポーツマンシップに反する気がしたもので。