2008年8月25日月曜日

胸を張れ、GG佐藤

オリンピックも終わりました。
始まってみると、意外と早いもので、あっという間に過ぎてしまって印象もあります。ソフトボールの上野投手の3連投や柔道の谷本選手の笑顔など印象的、感動的なシーンは数知れませんでした。

しかし、やはり野球、星野ジャパンについて触れなくてはなりません。
中でも今日はGG佐藤選手について書きたいと思います。

GG佐藤選手ってご存知ですか?
西武ライオンズ所属で、五輪の準決勝の韓国戦で2回、3位決定戦でも1回、痛恨のエラーをしてしまったあの選手です。

本名、佐藤隆彦。1978年8月9日生。
経歴 : 桐蔭学園高-法大--Rクリアウォーター-1Aレイクウッド-西武

法政大学を卒業後、日本プロ野球からドラフト指名をもらえず、メジャーリーグを夢見て単身アメリカへ。

所属はバタヴィア。ここはメジャーリーグのフィリーズという球団の傘下で、フィリーズの場合、2軍はスクラントン、3軍はリーディング、4軍はクリアウォーター、そして5軍がこのバタヴィア。5軍という言い方はしませんが、ニュアンス的にはそんな感じのチーム。

遠征はもちろん電車で自費、グラウンド整備やら洗濯やら身の回りの事は何から何まで自分達でやり、食事は毎日ハンバーガー1個程度、給料なんて全く無いに等しく、みんなが夢に向かって毎日をがむしゃらに生きているという、そんな素敵な場所。そこに日本人が単身で乗り込んでいったんです。根鈴雄次とか多田野数人とか過去には何人もいます。これは日本人のスター選手がフリーエージェントで数億貰って鳴り物入りでメジャーリーガーになるのとはわけが違います。本当に過酷だと思います。野球の無い時期は、日本に帰国して、アルバイトでジャニーズの警備をしていたそうです。それだけ食べていくのもやっとなんです。

そうこうしていると2003年になんと西武ライオンズからドラフト指名を受けます。ドラフト7位。ドラフトでは7位まで指名しないチームもあるくらいですから、7位というのは本当に一番最後でようやくとられたという感じで、決して“期待されて”というには程遠い入団でした。

そして異例の逆輸入で日本球界へ。

つづく。。。