前から数えて8番目の歯。現代人では元々無い人もいる。
なぜ親知らずというのかは、「親が気付かないうちに生えてくるから」と言われていますが、本当は「親が死んでしまってから生えてくるから」が正解。
昔は子供の親知らずが生えてくる頃は、親は寿命で亡くなっていることが多かったため、親が知らないから“親知らず”となりました。
これを“抜く”のか“抜かない”のか、良く聞かれます。
参考までに、簡単な成人向けのフローチャートを作りました。
<START> 下の親知らずが完全に生えていますか?
完全に生えています →①へ
少しだけ生えています →②へ
骨の中に眠っています →③へ
興味がありません →⑥へ
①下の親知らずは上の歯とかみ合わせを作っていますか?
はい、噛んでいます →④へ
いいえ、噛んでいません →⑤へ
やっぱり、興味がありません →⑥へ
②思い切って抜いてしまいましょう。大切にとっておいても生えてくることはありません。それどころか、よほどしっかりと管理しないと、将来は虫歯や炎症を起こす可能性大です。体調が悪いときに限って、痛み出してくるものです。元気なうちに抜いてしまうのが賢明です。
③抜いてしまってもいいです。全く顔を出していない親知らずであれば放置してもいいでしょう。ただ、大事に寝かせておいてもいい事は全くありません。出来れば、抜いてしまうことをオススメいたします。
④抜かないでおきましょう。現代人は顎の骨も小さいので、親知らずは非常に磨きにくいです。また、虫歯になった場合も治療は非常に困難です。毎日、意識してしっかりと管理しましょう。
⑤これは迷うとところです。咬み合せだけを考えれば、抜いてしまっても良いです。ただ、しっかりと管理が出来るようであれば、抜かなくてもいいと思います。
⑥あ~、ここに来てしまいましたか。残念なお答えです。ご自分のお口の中に興味を持つことは健康維持のためにも非常に大切です。毎日、鏡に向かって歯磨きチェックをしましょう。
*これは大まかな方針を簡単に示したものです。歯磨きの状態、年齢、骨の状態、歯並び、歯周疾患などによって方針は変わります。一度、ご相談ください。