2010年12月7日火曜日

矯正治療のポイント

少し前になりますが、2010年の夏の産経ニュースのコラムです。

非常に大切なことが書いてありますので、読んでみてください。
東京歯科大学、口腔健康臨床科学講座の宮崎晴代講師のお話です。


以下抜粋です。


では、矯正治療を受ける歯科医院をどう選ぶか。
宮崎講師は「自宅近くの歯科医院がよいとはかぎらない」という。

日本では矯正の専門教育を受けていない一般歯科医も、制度上は矯正治療が可能。
だが、「優れた矯正をする一般歯科医も中にはいるが、一般的に言って、診断する目と治療する技術を養った矯正専門医を受診する方がよい」。


中には何度治療しても治らずに、大学病院を訪ねてくる患者もいる。「話を聞くと、それまで受診していたのは一般歯科医で、しかも到底治らないような治療内容のこともある」(宮崎講師)


また、「○○歯科医院は歯を抜かないからよい」といった、親同士の口コミも考え物だという。
「なるべく抜かないが、抜くべき歯は抜くのが私たち(専門医)のスタンス。ほかにも、極端な低価格を掲げたり、取り外しできるプレートを使う『床(しょう)矯正』で済むなどと、患者の状態によらずに画一的なことをうたう歯科医は、矯正の専門教育を受けていないのでは」と宮崎講師は指摘している。


以上、抜粋。


歯を抜くのか、抜かないのか、床矯正で治療するのか、マウスピースで治療できるのか。
それらは、矯正医が決めるのではなく、むしろ歯並びによってきまってくるものです。
それを治療前から宣伝文句として、『非抜歯で治療できます』とか『マウスピースで簡単に歯並びが治ります』とか『○○円の格安で歯並び治療』とか言ってしまうことに非常に違和感感じてしまいます。