2008年6月11日水曜日

抜かないで治してください。

当クリニックは「抜かない治療」で治しています。

「抜かない矯正治療」

「歯を減らさないで治します」。。。。。などなど

こんな魅力的な謳い文句の矯正歯科がたくさんあります。

まず、なぜ歯を抜くのか?

理由は、大きく分けて2つです。
① デコボコが強いから
② 上下の顎がずれているから(下顎が出気味とか、上顎が出気味とか)

この場合は歯を抜くことが多いのです。

つまり、歯を抜くかどうか、はクリニックが決めるのでも、医師が決めるのでもありません。

歯を抜くかどうか、は患者さんの歯並びや顎が決めるものであって、医師やクリニックが決めるものではないんです。

患者さんでも「抜かないで治して下さい」と言われる方は大勢います。誰でも抜かないほうがいいに決まってます。
当然、抜かない方がいいケースはあります。

それでも、私たちは患者さんにとって一番の治療方法が「抜くこと」であれば、それを提示いたします。その患者さんに、ベストな治療法が「抜くこと」であれば抜くほうがいいんです。

最初に書いたような、「抜かない矯正やりまっせ」的な歯医者さん。
本当にそれが患者さんにとってベストな選択ですか?
どうして口の中を見る前に治療方針が決められるんですか?

個々の患者さんに最適な治療を提供すると考えるなら、
「抜かないこと」を前提にしていること事態が本末転倒なんですけどね。