昔、上田利治さんという名将がおりましてね。
それがきっかけで、ずっとオリックスが好きだったんです。
ですから、彼の事はみなさんよりは多少は早くから知っていたと思います。
でも、僕は彼の才能を見抜いていたぞ、なんてことは全くなく、多くの中の一選手という認識でしかありませんでした。
それが、まさかこんな偉大な選手になろうとはね。
1996年の日本一の際には、試合を見るために神戸まで足を運び、夜行バスで帰って来るという経験をしました。考えてみたら、これ以来夜行バスってものには乗っていません。そこまでしても神戸まで足を運ばせる魅力があったのでしょうね。
2001年にメジャーリーグへ挑戦した時は、デビュー戦を見るために、シアトルまで行きました。あの時の熱気や空気や声援、アメリカでの初めてのヒットが抜けていく瞬間の映像は一生忘れることはありません。
その後も日本代表の試合など、機会を見つけては球場に足を運びましたが、思い出話を長々と語ると、お前も歳をとったなと言われるのでこれくらいにしておきます。
いや、歳をとったんですね。
実は、彼と僕は同じ年齢。
彼が現役を退く日が来るとは、そういうことです。
今日は、敬意を表してヤンキース時代のTシャツで来ました。
I can't thank you enough !