2012年6月12日火曜日

再石灰化

矯正治療が終わると、ブラケット装置の形に沿って、白い線(白濁)が出来てしまう場合があります。

これは、ブラケット装置による治療時の、ブラッシング不足によるもので、軽度の“虫歯”です。
きちんとブラッシングが出来ていればこういったことは起こりませんが、完全でない未熟なエナメル質は弱い(柔らかい)ために、ブラッシング不良だと初期虫歯になることがあります。

これは、削って治す必要ありません。

歯には“再石灰化”という機能があります。
これは、唾液が歯の初期虫歯を自然に治してくれる機能、です。
唾液がカルシウムイオンとリン酸イオンを補給することでエナメル質を新しく作り出し、元の健康な歯に戻してくれるのです。

そのために大切なポイントを3つ。

①よく歯を磨く
 唾液が歯を治してくれるのに、歯が汚れていては、その歯に唾液がふれることができません。きれいに磨きましょう。

②ハイドロキシアパタイト配合の歯磨き粉の使用
 アパタイト配合の歯磨き粉の使用により、石灰化能は向上します。

間食をやめる
 間食は口の中の脱灰と再石灰化のバランスが脱灰方向(虫歯になる)に傾きます。極力、間食はやめましょう。

軽度の虫歯、白濁、白線なら、きちんとケアすれば必ず治ります。
がんばりましょう。