2016年7月20日水曜日

既成概念を破る

高校野球にこんな選手がいるそうです。


野球を見ない方はこれを見ても何も感じないかもしれません。
あるいは、野球を知っていても、パッと見ただけでは意外と気づかない人もいるかもしれません。

これ、実は上げている足が逆なんですね。

彼の様に左バッター(左利きの人が多いです)の場合は通常右足を上げます。まずは体重を左足に乗せて、その体重を右足に移動しつつその勢いでバットを振るわけです。

長年野球を見てきました。
変わったフォームで打つ打者やすごいアクションで投げる投手は色々いますが、逆の足を上げる選手は初めて見ました。

彼が彼なりに何か打ちやすい方法を探った結果がこれなんでしょうね。

そして彼以上に賞賛したいのが指導者の方ですね。
通常、選手がこんな打ち方をしたら、「それは間違った打ち方だから」と言って、直してしまうと思うんですよね。でも、彼の指導者の方はそれをしなかった。

たとえ理論的に間違っていても、選手の感覚や発想、個性を大切にしたのでしょうか。
素晴らしいと思います。

日本の野球界では、「こういう打ち方をすれば打てるから、こうやって打ちましょう」と教育するそうです。アメリカの野球界では「あなたが一番打てると思う打ち方で打ちましょう」と教育するそうです。

イチロー選手は振り子打法という変わった打ち方で数々の大記録を達成しましたが、振り子打法を始めたときはコーチに「そんな打ち方で打てるわけがないだろ」とやめる様に注意されたというのは有名な話です。

歯科でも、こんな時はこうやって治すとか、これはこの装置で直すとか、これはやっちゃだめ、とかあります。そんな既成概念にとらわれずに、たまには見方を変えてみるというのも大切かもしれませんね。新しい発見が得られるかもしれませんね。

既成概念を破る第一弾として、当院は夏休みはございません。
夏休み期間も通常どうり診療いたします。

I'll see you again next time !